ゴルフ徒然
ゴルフ狂の詩
先生

合格に縁のない子供 ケース4 算数信者 小話56

不合格構成要件

受験学年になると多発するのが算数信者。
合格に本当に縁がない。
悲しいぐらいに縁がない。

しかし、本気で算数だけが出来ると
合格すると思っている哀れな信者。

合格の神様はこのタイプの信者が
嫌いなようだ。

算数信者の特徴

この算数信者の特徴は
学習のほとんどを算数に費やす。

落ち着いてコツコツ物事に取り組むのが
非常に不得手。

落ち着きが無いから、
読解力に乏しい。

当然、国語の成績はボロボロ。
特に長い文章になると
さっぱり内容が把握できない。
ついでに登場人物の心情の把握ができない。

「ステージにマイクを置いた」
「ユニフォームを脱いだ」
という表現の意味が分からない。

「どうしてマイクを持って帰らないのか」と質問をしてくる。
「ユニフォームが汚れたから着替えているんだ」と納得している。

こんな調子で空気の読めない発言を連発し
精神年齢の高い女子からは
嫌われる対象。

算数のテスト結果に一喜一憂。
算数の偏差値が良い時は
他の教科がどうなろうとお構いなし。

算数だけで合格宣言。

大人の算数信者

大人の算数信者も多い。

冷静に考えればわかりそうだが、
算数が出来ただけでは
総合点で競う受験で合格するはずがない。

算数信者はこんな簡単なことがわからない。

理系の頭ですねなどと言われると
本当に嬉しそうな表情を浮かべる親。

以前勤めていた予備校の話。
入塾テストの結果を保護者に伝える面談で名物先生が、

「お宅のお子さんは英語が12点、数学が18点でした。
いや~お子さんはどちらかというと理系ですね。
理系の大学を目指して頑張っていきましょう」と

すると保護者は理系と聞いて大喜びで
入塾の手続きをして帰ったそうな。

この名物先生、この馬鹿馬鹿しい話をよく笑いながら語る。
理系と言われると親は本気で喜ぶ。

何を根拠に理系はえらいと
思うようになったのか不思議。
受験七不思議の一つ。

女子不合格ルート

女の子は算数が苦手

女の子は算数が苦手。

図形の分野になると
悲しいぐらいにできない。
頭の中で図形がイメージできず、
解決する糸口すら掴めない。

このために自分は勉強ができないと勘違いをし、
自信を喪失していく。

追い討ちをかけるのがテスト。
ある一定のレベルを越える難しい問題が出題されると
女の子はほとんど壊滅状態になる。

宇宙人男子の独断場になってしまう。

そうするとひどい偏差値の記載された
成績表が返却されて、
さらに自信喪失。

算数と殉死

ひどい偏差値を目の当たりにした保護者は
算数の学習時間を増やしてガンガンやらせる。

親は教えたいのだが、
算数の難問は大人も解けない。

そこで家庭教師にお願いすることになる。
この家庭教師が異常なぐらい高い。
平均して一時間に一万円が相場。
そんな高額な家庭教師を何日も来てもらい、
家計は火の車になる。
教育代が月に50万円を超えている家も。

ところがいくらお金をかけても
成績が一向に上がらない。
出費ばかりがかさみ
親は当然イライラを溜め込む。
そのストレスを子供にぶつける。

逃げ場のない子供の心は崩壊していく。
かわいそうなのは子供。
つまらない算数の難問の為に
家庭の不幸の全責任を背負い込むことに。

算数の難問の正体

進学塾における算数の難問は子供の成長の害。
あんな難問は大人も解けない。

さらに進学塾の算数の先生も解けない人が多い。

一部の算数の先生にしか解けない。

試しに灘中学か西大和学園の算数の難問を
質問してみてください。

たいていの先生が
「そんな問題はやらなくていい」
と逃げる。

逃げられないように保護者が質問すると
会ったこともないトップクラスを担当する先生か
算数の特殊能力をもった学生バイトが
質問に対応するはず。

私立の中学は大人が何年努力しても
解くことができない問題を平然と出題。

こんな問題が解けるようになるために
高額な料金を払うのは馬鹿げている。

変な算数の先生

ちなみにこの才能をもっている子供、
いや子供だけでなく大人でも
ちょっと変わっている人が多い。

ある先生はどんな算数の難問でも簡単に解き切る。
さらに自作で難問を作り
周囲の先生を驚かす。
すごい能力の持ち主。

ところが始業時間にしょっちゅう遅刻。
授業担当から下される。

暴言を子供に吐いてクレーム。

社会性が異常に欠如していた。

日常生活でもギャンブルにハマり、
パチンコ、麻雀、競馬にと
何でもこい。

世間では頭がいいと思われがちですが、
ギャンブル界ではただの劣等生。

女子合格ルート

取り敢えず逃げる

思い切って出来ない問題は諦めさせる。
計算問題と基本的な文書題のミスを
出さないように訓練する。

難問は捨てて相手にしない。

私もよく保護者に連絡して説得した。
時間をかける値打ちのないものに
こだわってはダメだと。

そもそも女子校の試験を受けるなら
ほとんどが算数を苦手としているのだから
こだわる必要がないと。

逆に女子が得意としている国語と社会を
しっかり得点しなければならないと。

真の合格者の姿

特に試験が近づいてくると
社会と理科の暗記分野を
徹底的に取り組んでもらう。

当たり前だと思っている簡単なことが
意外にたくさん抜けている。

人間の脳は5回以上目にしないと
記憶のモードに入らない。
生きていくのに関係のないことは
できるだけ忘れるようにできている。

だから、簡単な内容でも
数回しか目にしていないものは記憶から消されている。
その消されている知識を定着させるだけでも
かなりの時間が掛かる。
忘れることを覚悟して学習を進めていくことが肝心。
無駄な算数の難問に手を出している時間はない。
合格が遠のくだけである。

そうすれば偏差値でいえば5ぐらいの
背伸びでも格上の学校に合格する。

それは算数信者が大失敗してくれるから。
ありがたや、ありがたや。

女の子が少しぐらい家庭教師をつけて
算数を勉強したからといって
劇的にできるようにならない。

中途半端にできるようになっても結局、
入試で合格できるアドバンテージは得られない。

満遍なく基本事項を固めている受験生は強い。

他教科の勉強を削って取り組んだ算数が足を引っ張り、
第一志望校と縁がなくならないよう気をつけていきたい。