本当に自分の姿は分からないもの。ゴルフスイングに関してはかなりの理論派で、沢山の人たちを救ってきた自負がある。力がなくて十分に振ることが出来ない人以外はほとんどのゴルファーを直す自信がある。
ところが、こと自分のこととなると上手くいかないものである。動画で自分のスイングを穴が空くぐらい見ても単純なエラーにも気付かない。
弟と練習場に行っていきなりの一言。捻転がかなり不足しいると言われた。自分では捻転など基礎の基礎。当たり前に出来ているつもりであった。確かにドライバーの捕まりの悪さは感じていた。アイアンの出球も若干のズレがあると思っていた。
自分の頭の中で原因をこねくり回してスイングの微調整をしていたつもりでいたが、どうもしっくりこないままラウンドを重ねていた。
自分の姿を３Dで見ることが出来ないのは悲しい。こんな簡単なことにさえ気づかないのである。捻転を見直して打ち直してみると、問題は全て解決した。出球は思い通り。球筋も真っ直ぐ。こねくり回した理論は何処へやら。
美容院のマスターが自分の髪の毛を切ることが出来ないことを嘆いたシーンが浮かんできた。美容院のマスターもこんな気持ちなのかもとしみじみ感じた遠征２日目である。
