飛距離は麻薬。ゴルフをする上での麻薬である。レッスンをしていると男女問わず気になるようである。真っ直ぐに飛ぶことよりも重要な要素のようだ。ラウンド数が少ない人ほど飛距離、飛距離と言っている。
いろいろ考えて理由をつけてみる。他人に優越感を感じるから。飛んでいくボールを見ていると爽快だから。達成感を感じられるから。などなどいくら理由を考えてもしっくりこない。何を隠そう、私も飛距離に取り憑かれている一人である。
子供の頃に将棋をしていて、父親に王手飛車を食らって悔しい思いをしながら飛車を逃している自分を思い出す。父親は笑い転げている。負けることよりも飛車をとられることが苦痛なのである。
スコアより飛距離。今日一日、スコアが崩壊しても一発でも気持ちがスッキリするドライバーショットが出れば満足なのである。
今日のレッスンでも前日のラウンド結果を報告するのに、スコアよりも一発のドライバーショットからの報告をしているお年寄りがいた。満面の笑みである。うーん、困ったものである。