漢字テスト0点!
4月も終わりを迎えていよいよゴールデンウィークに突入する時期になりました。
この時期になってくると新学年としての緊張感が薄れてきて、集中力を欠く生徒が見受けられるようになります。気分が緩んでいるだけだと簡単に片付けるのは考えものです。他にも大きな原因が潜んでいることを見逃してはいけません。
月に100冊近くの新刊本に目を通しています。世の中の変化のスピードに驚きの連続なのですが、中でも健康に関する情報は凄まじ勢いでアップデートされています。特に脳に関する情報は受験生にとって有益なものが沢山紹介されています。過去の受験指導を反省しなければならない内容が多く含まれており、私自身もアップデートをしながら、日々勉強をしているところです。
脳に炎症!
健康本の多くに体内の炎症に関する話がよく登場します。原因不明の症状に関しては体内の慢性的な炎症を疑った方が良いとする内容です。さらに今まで想像も出来なかったのですが、体内の炎症が集中力や記憶力を損なわせ学習障害の原因だとするものまで登場するようになりました。
怪我して一時的に炎症を起こすのは問題ないのですが、慢性的に炎症を起こしている場合はかなり脳の活動に影響がでるようです。
学校でなんらかのトラブルを抱えていると訴える子供が増えてきました。その子供達の授業中の様子を見ていると気絶をしたように寝てたり、集中力が維持できずボーッとしています。間接的な影響で体内に炎症を引き起こしていると考えられます。
炎症の原因、怒り
間接的な原因で体に炎症を起こすものとして感情の影響が大きいようです。悲しみや怒りの感情が免疫に炎症を起こさせることがわかってきました。慢性的な炎症によって頭に霧がかかったようにスッキリしないだとか、体がだるいなどの症状が現れてきます。
負の感情の原因として考えられるのは学校での環境の変化です。クラス替えや新しい担任。友達関係の変化などが考えられます。
新しい環境での対人関係がうまくいかないことによって悲しみや怒りといった感情を抱える機会が多くなったのではと想像されます。
そうなると体の免疫系に大きな炎症を起こし、学習の進行の妨げになるのは言うまでもありません。集中力が低下して塾の課題がなかなかはかどらなくなり、ますますストレスを抱えることになります。
さらに精神的なケアが上手くいかないと5月病を長引かせることになります。受験学年の生徒にとっては取り返しのつかないダメージになります。
壁に貼ってください!「どんなことでもお気楽に相談ください」
リスクを回避するためにも子供と常に良好な関係を築いて、なんでも話せる時間をつくることが非常に重要です。元気がなくなったり食欲が減退したりなどの症状を見せている時は早急に対処しなければなりません。
腸内環境の悪化も慢性的な炎症の要因と考えられます。
腸内環境が悪化すると腸壁にわずかな隙間ができ、さまざまなトラブルの原因になります。最近よく耳にするリーキーガットといわれる病気です。本来腸内は細菌やウイルスが体内に侵入しないように監視するシステムを持っています。ところが食生活や睡眠の乱れから腸壁の正常な監視システムが狂いはじめトラブルに陥ります。すると食べかす、細菌やウィルスが腸壁から取り込まれ、血液に乗って全身に流れてしまう。下痢や便秘だけでなく、アレルギーや原因不明の痛みが発症するなどの体調の変化を引き起こします。
当然、同時に脳内にも大きな影響を与えます。脳内で炎症を起こし集中力や記憶力が著しく低下してきます。
腸活
腸内環境を良好に保つ食物繊維を含む食べ物を積極的に摂取して腸内の乱れを整えたいところです。腸内環境を正常に保つことによって落ち着いた学習環境を手に入れることができます。
このように勉強が出来ないというと学習時間が少ないと考えがちですが、よくよく考えてみると日常生活に原因があることが多いようです。