ゴルフ徒然
ゴルフ狂の詩
ライター

小さな一歩 小話38

メルカリ

昨日、初めてメルカリに出品した。
前々からやらねばと思っていたのだがなかなか取り組めなかった。
前回のブログを書きながら、
面倒臭がりの自分をなんとかしようと思ったのがきっかけだ。

アプリを起動して説明を読んでいくことに。
書かれていることだけではイメージができないのでYouTube先生に頼ることに。
検索すると親切な人が次から次へと登場。
二、三の動画を見るとイメージが沸くようになったので、出品の作業へ。
出品物のバーコードを読み込み、商品の写真撮影。
説明をテンプレートからお借りしてと。
出品のボタンをクリック。

んっ!これで終わり!
あまりに簡単で拍子抜け。
一体自分は何に怯えていたのか。

面倒臭いの真犯人

面倒くさいの影には真犯人が。
面倒臭いと言う感情は仮面ライダーの前に立ち塞がる黒いタイツに身を包んだ雑魚キャラ。
その大量にいる雑魚キャラの背後にはボスがいる。
そのボスの正体を今回は突き止められた。

恐怖と怯えである。

正体のわからないボスに怯えながら毎日を過ごす。
普段の生活の中で恐怖や怯えに行動を制限されていたなんて思いも及ばない。
無意識の中で恐怖や怯えに自分の行動をコントロールされていたのだ。
心は見て見ぬ振りをしていたのであろう。

しかし現実の自分を直視しなければ面倒臭いはいつでも襲ってくる。
永遠に黒いタイツに身を包んだ雑魚キャラに悩まされるのである。

出品の果てに

メルカリの出品ごときでビクビクが止まらない。
注文が入ってさらにビクビクとソワソワ。

梱包作業が面倒くさそう。
YouTube先生曰く、100均で梱包グッズを買えと。
え、わざわざ買いにいくの。
また、ビクビクソワソワ。

気持ちを振り払って近くの100均へ。
こんな時間に100均なんて来たことがない。

レジの前でおばちゃんがずらりと勢揃い。
普段の生活でお目にかかれないおばちゃんたち。
こんな所に沢山いたのね。

陳列台の前で何を購入したらいいのか思案。
買った商品が合っているのかビクビク。
迷った挙句、
ビニール袋と封筒とセロハンテープを購入。

家に帰ってから梱包作業を開始。
本を袋で包んで
それを封筒に入れて梱包終了。

コンビニでバーコードを出して
はい、おしまい。
簡単なのね。

敵の正体さえ分かってしまえば対処できる。
恐怖を乗り越える勇気を持てばいい。
ボスと直接対決をすれば楽だった。

遠藤周作氏の金言

勇気について遠藤周作氏の随筆が頭に浮かぶ。
人は誰でも100%完全な勇気を目指すとことはできない。

「臆病が49%、勇気が51%」

「この比率にさえなればどんな人でも行動を起こせる」

と遠藤氏は述べていた。
要するに少しでも勇気が臆病に勝れば、
人生が変わるのだ。

今回のメルカリ体験はまさにそうである。
目の前に現れる雑魚キャラに目を奪われている前に、
小さな勇気を振り絞って一歩、前へ足を出すことで簡単に解決する。
遠藤周作氏の言葉を実感する一日だった。