大繁盛!
休日になると何台もの車が車道に並んでいるのを見かけます。マクドナルドの前にはドライブスルーを利用するためにたくさんの家族連れの車が待機しています。さらに多くの車が業務スーパーの前にも並んでいます。大家族にとってはありがたい激安スーパーです。
食費を節約できれば家計は大いに助かります。食材がキロ単位で購入ができ、周辺のライバルスーパーとは桁違いに安い。ここで大量に食材を買い込んでおけば無駄な出費を抑えられます。
事前に予算を組み、一週間の献立を考えてロットの大きい買い物をすると、食費がスリムになります。無駄がなく合理的です。栄養価まで考慮できれば言うことなしです。
営業開始
5月の半ばになってくると塾では夏期講習の案内を各家庭に配布していきます。夏期講習は塾にとっての一大イベントです。受験生の合格を左右する大事な時期であり、受験の天王山などと言われています。
塾の経営面でも大切な季節になります。外部生の獲得ができ、客単価を押し上げる絶好のチャンスです。職員の営業活動も盛んになってきます。本部から目標が設定されて、その達成に向けて校舎が一丸となります。
季節講習前には面談が組まれることが多いです。学習の進み具合や進学先についてだけでなく、季節講習の重要性についての話になります。参加率を上げるために、話に熱が帯びてきます。
え、それいる?
特別講座やオプションと呼ばれる付属の講座はさらに熱心に受講を勧めてきます。校舎にとっては利益率の高い商品になるからです。
車を購入する際に車本体だけを購入する人はほとんどいません。カーナビや車載カメラ、レザーシートにフロアーマットなどの付属品を選んで購入します。請求書をよく見るとそれらはオプション料金として本体価格にプラスして請求されていることに気付きます。このオプション料金が結構大きな価格になります。ところが大きな買い物をしているので何十万とするオプション価格が安く感じられてしまうものです。
カーディーラーの知り合いが言うにはこのオプションが利益率が高く、ここでの稼ぎは大きいと話していました。塾の営業と似ています。
その後乗っているとオプションなんてあってもなくても良かったと気付きます。さらにカー用品店に行くと安くて高性能なカーナビや車載カメラが売られていることにショックを受けます。車体だけを購入して後で、必要に応じて買い足していけばよかったと後悔したことがあります。
おい、麻痺してない?
普段の月謝に付属の講座代がONされて請求されると少しの額でも高いと感じますが、イベントが発生し、なんとなく勧められるがまま、「爆受講」していくと高いという感覚が薄れてしまう。受験という一大イベント、さらに夏期の天王山となると金銭感覚は麻痺していきます。
感覚麻痺に陥らずに、食費の節約以上に講習代の節約も意識していきたいところです。最低限の講習を申し込んで、その後の成績を見ながら、必要があれば回数を決めて個別指導で苦手な分野を見てもらう方が有益です。
犠牲者
ただ勧められるがままに受講すると子供の負担は過剰なものになります。授業をしていても「次の選択肢講座を受けたくない」という声をよく聞きます。受けたくない授業を集中して取り組むはずもなく、時間をただ漫然と過ごしている子供が多いです。営業の犠牲者です。
事前に予算を組んで、受講の献立を考え、効果の高い栄養たっぷりの授業を選択する。大事な視点です。講習後、成績が上がらなくて肩身の狭い思いをするのは、大量の授業を受けさせられてクタクタになった受験生です。心とお金の両面の節約を心掛けたいものです。