ゴルフ徒然
ゴルフ狂の詩
先生

合格に縁のない子供たち ケース1 小話52

合格はいずこに

タイトルを見てブログを覗いている方は現在受験生がいて、
今の成績では志望校の合格が厳しい状態なのかもしれない。
受験、合格と聞くたびにノイローゼになりそう。
試験を受けるたびに返却される成績にうんざり。
合格確率を見ると吐き気がする。
聞いたことのない学校にしか合格確実がでていない。

???大学附属中学。
!!!学院中学
・・・・・・
これらの学校、名前を書いたら合格じゃない?

まるで健康に不安を抱えているサラリーマンの妻が
定期検診の結果を眺めている気分。

国語 再検診
算数 要精密検査
理科 再検診
社会 要注意

少しの期待を込めて覗いてみた成績表。
期待が吹き飛ぶ内容に怒りが込み上げてくる。

当の本人は気に留める様子もなく、
ジャンクフードを頬張り、
お酒を呷るように飲んでいる。
妻の心配をよそに。
妻の忠告にも
「大丈夫。薬飲んでるから」
「・・・・・・」

マジか

母の不安を顧みず
勉強なんてどこ吹く風。

漫画にゲーム、インターネットそしてテレビ。
娯楽のオンパレード。
寝床に入っても親に隠れて
ネットサーフィンにSNS、ロールプレイングゲーム。

次の日は寝不足でうつらうつら。
睡眠時間を学校と塾で補う。
行軍中の馬上で寝ていたナポレオンのように。
友達に起こされても意識不明の重体。
先生も慌てて保護者に連絡。
急いで保健室へ。
病名、寝不足。

塾にはただ行っているだけ。
親は月謝をドブに捨てていく。

毎日のように先生に
宿題のことで怒られている。
強力な抗体が出来ていて
お説教をスルーする技を教室で披露。

「俺、怒られても泣かへんで」
笑顔で語る子供。
可愛いが、お馬鹿。

目指す志望校は超一流。
ドラゴン桜の見過ぎか。
将来は東大に行くそうだ。

○▲□#&?大学附属中学から
初の東大合格を目指すことになるだろう。

家の本棚には大量の問題集。
どこぞで処方してもらった問題集。
お勧めと聞けばなんでも購入。
患者の容態は無視。
子供の学力が上がることだけが生き甲斐。
有名中学に入ってもらうことが生き甲斐。
欲しいのはグッチとフェラガモ。
あとは私立御三家。

ドラゴン桜少年は塾の宿題はしなくても
母親が購入した
新しい問題集には手を出す。
母親も大喜び。

ところが、
数ページもすれば
はい、終了。

そんな問題集が本棚に我がもの顔で並んでいる。

肝心な学校と塾の宿題は
どんどん埋もれて化石化。

数週間後には新しい処方箋を持って、
母親が紀伊国屋書店と三省堂書店をうろうろ。

懲りない人の特徴

この類の親には同じ特徴がある。

すぐに特効薬を欲しがる

健康上の話でも似たような話を耳にする。

何かの不調があると直ぐに病院に行き、
薬を処方してもらう。

そして何日か服用していくと
改善されて落ち着く。
服用を止めると、
また再発して再び薬を飲む。
こういったことを繰り返す。

摂生しないと血糖値が上がって
このままいくと
糖尿病になると医者に言われる。

しかし摂生をするのかと思いきや
血糖値を下げる薬を服用しながら
甘いものを食べ続ける。
甘いものだけに止まらず、
御飯時には白米をおかわりして腹一杯に食べる。
お茶碗一杯の白米には
シュガースティック17本分の
糖質があることに気付かないで。

少しの知識が有れば恐ろしくて
そんな行動を取らなくなるはず。

薬を服用して副作用を気にしながら
毎日を不安の中で生活していく。

よくよく原因を考えていくと
生活習慣に問題があって
その要因を取り除けば
症状は消えていくというのに。

頭を使おうよ

原因を考える基本知識がない。
知識を得るための学ぶ姿勢もない。
更に生活習慣から悪習慣を止める意志もない。
怠惰な精神によって
簡単に解決できることを
複雑なものへと変えてしまう。

怠惰な精神はすぐにONを欲求。
新しい何かを始めたがる。
パンケーキが売れないとなると
大量のホイップをタワーのように
トッピングする。
安易な発想。
子供の学力が足りないと
すぐにおすすめの問題集を尋ねる。
新しい課題を欲しがる。

何かにONするのではなく、
無駄なことを

OFFにすれば良いだけなのに

こういう残念な状態に陥っている精神が
悲惨な成績を生み出している根源だ。

この精神につけ込まれて
先生という名前だけの営業マンに
あれこれ講座を勧められて
なんの疑いもなく
無駄な講座を受講していく。

オプション講座と銘打っておきながら、
基本、クラスの全員参加。
口座から料金を自動引き落とし。
症状を見ない医者が意味のないビタミン剤を
大量に処方している如くに。

子供から
「オプション講座なのに全員参加っておかしくね」
とのツッコミ。
それを聞いたペーペーの先生
「そうだね、・・・・・・」
撃沈。
子供の感覚がまとも。

怠惰な精神は塾の優良なお客様へと変貌を促す。
まいどありー
おおきに。
塾の社長の豪邸建設のお手伝い。
めでたし、めでたし。

悲劇の子供

子供はオーバーワークに陥り、
課題の消化不良に苦しめられ
精神が崩壊していく。

ストレスの発散に
ゲーム、テレビ、漫画、YouTube・・・・・・
やらないと精神が崩壊に向かうことを
知っているかの如くに。

成れの果てが先ほどの「ドラゴン桜少年」
精神を病んでいないだけまだマシなのである。

真面目な子供が怖い。
ひどい子になると授業中に
頭頂部の髪の毛を一生懸命抜いている。
二、三週間も経つと天辺ハゲに。
そんな状態になれば精神状態が良くないことに
誰でも気付く。

ところが、この状況を報告しても
塾の教室長は知らん顔。
売り上げが下がるので知らん顔。
社長の顔色を見て知らん顔。

保護者に連絡をしても
志望校の偏差値に届いていないので
もっと頑張ってもらわないといけないと
平気で言う。

こんな辛い状況を大人からも理解してもらえない
第一志望校に縁のない子を沢山見てきた。

続きは次回へ。