痛いやん
少し前から首筋から肩にかけて痛みが走るようになりました。我慢していると頭痛も併発するようになり症状がひどくなってきていました。授業中も板書をするのに支障が出るようになり、困り果てていました。
痛みの改善のために病院やマッサージに通い対処療法で凌ぐ毎日でした。医者のアドバイスを聞き、家でもストレッチを実践していましたが、良くなるのは一時で直ぐに元に戻ってしまいます。
ロキソニンを処方してもらわないと痛みに我慢できなくなり、症状は悪化の一途です。今はマスクをつける日常生活で、匂いを気にしなくても良いのですが、以前だったら生徒に湿布臭いと嫌がられていたかもしれません。
勘違いしてない?
4月に保護者会がありました。クラスの保護者の前で一年間の方針を話し、各教科についての個別学習相談をしている時、悩みを抱えている保護者にはある共通点があることに気付きました。
得点を伸ばすためにはなにをやらせれば良いかという質問をよく受けます。弱点を克服するにはさらに大量の問題をこなさなければならないと思い込んでいるんです。繰り返すことの重要性を伝えてもなかなか納得してもらえません。今でもかなりの問題量をこなしているのに、まだやらせる必要があると信じています。
また算数か!
算数の誤解が特に激しいですね。算数は暗記教科であり、メイン教科ではないといくら説得してもだめです。一冊のテキストを5回以上回せば解答パターンは記憶できます。パターンの記憶が出来ていないから点数が伸び悩む。文章題はこのパターンの当てはめ問題だと気付いてもらえない。センスで解く問題は捨ててしまえば良いのです。
どんなテキストを回せば良いかは簡単です。現在、通っている塾のメインテキストが最適です。メインテキストを5回以上取り組めば力がついてくるので、それ以上の他の問題集に充てる時間は無駄です。どこの塾のテキストもほとんど似たり寄ったりなので、テキストの質を気にする必要はないです。
できないものには負荷を強くして解決するものと多くの人が思い込んでいます。負荷を強くすると別の箇所に歪みが出てくるものです。算数にこだわるあまりに他教科の基礎内容が欠落する。そんな生徒をよく目にします。データから教科の得点バランスが悪い受験生は格段に合格率が悪くなります。バランスの良い受験生の第一志望校の合格率は圧倒的に高い。合格を犠牲にして算数を得意にさせたいのかなあと思ってしまいます。
将棋で言えば王将を逃さず、飛車が逃げ回っている状態です。
そろそろ気付こうよ
どちらかと言えば阻害要素を取り除くことに集中したほうが良い場合が多いです。困った時にはONをするクセが人間にはあります。OFFする発想がない。保護者会を通して気付かせてもらいました。
よく考えてみると痛みのために私自身もたくさんONしてきました。病院、接骨院、マッサージ、ロキソニンと。保護者会の後、冷静に阻害要素探すことにしました。首から肩にかけて違和感を覚えるのは朝に集中しています。ということは寝具に原因が。そうです。枕の高さに原因がありました。
そこで以前テレビで紹介されていた最適な枕の作り方を思い出し、タオルを重ねて高さを調整し枕にしました。タオルで作ってみるとあまりの低さに違和感があったのですが、試しに寝てみました。するとビックリです。朝、目覚めてみると痛みが軽減されているではありませんか。即、枕は断捨離しました。そもそも人間に枕は必要なものではなかったのかもしれません。
私たちの身の回りには必要のないものが気付かないうちにONされているようです。物質だけならまだしも精神的なことにまで余分なことがONされていているようです。現代人がストレスを抱えて参ってしまうのも仕方がないと思うようになりました。