ゴルフ徒然
ゴルフ狂の詩
レッスン

指導書なんてクソくらえ

今までスイングの理論を勉強し、たくさんの生徒さんに余すことなく伝えてきた。

コーチングに合わないで自分の元から離れていった人もいれば、未だに長い付き合いをしてもらっている生徒さんもいる。

中には劇的に上手くなり、ちょっとした大会で優勝したなんていう報告を受けたこともあった。

教えていて幸せな気持ちになるひと時である。

あまり大きな声では言えないが、基本的にアマチュアの大半が手打ちなのである。

本人は自覚しているかしていないかは別として例外なく手打ちなのである。

ただ、手打ちの事実を本人に伝えることはない。

かなり傷つけてしまうよう。

ゴルフを長い間やってきて、手打ちだと伝えられると下手だと言われているのと同じように受け取ってしまう。

手打ちばかりのアマチュアゴルフファーの指導は教科書の内容がほとんど通用しない。

グリップ一つをとってもかなり難しく感じるようだ。

そこで、こちらでアレンジしてどうすれば打てるようになるかを試行錯誤することになる。

たまには、その生徒さんのスイングを真似して打ってみて、解決策を探す。世の中に一つしかない個性的なスイングだから仕方がない。

この試行錯誤が自分は得意だ。

法律にしてもルールにしても一応遵守するが、その根本のところは信じていない。

誰かの都合で作られているのではないかと疑っている。

同じ感覚でゴルフの教科書も信用していない。

過去の上手い選手の動きから逆算して作っているのに過ぎないと考えている。

今日もこれから、超個性スイングの持ち主のレッスンである。

ボールを思い切り引っ叩くことしか出来ないのである。

しなやかにシャフトを使うのですよ、なんて言っても無駄である。

本人は飛ばしたくて仕方がないのだから。

力任せに打ちながらも、正確性も求めておられる。

こんな個性派の人に合う技術は教科書には存在しない。

この一週間悩んで、真似をして打ちながら、なんとか解決策を見つけ出した。

あとは試すのみ。

失敗したらまた、出直して頑張る。

私の前を去るまではこんなことを繰り返していくのである。