ステイホーム
年齢を重ねてきて月日が経つのが早いと感じるようになってきました。コロナ禍で一ヶ月もステイホームしていたのがまだつい最近のことのように思われます。ニュースを見ていると一年前のデータと比較してと言われるとハッとする。そうか、一年前の出来事だったのかと。
コロナの影響が大きくなれば情報源としてテレビに頼ってしまう。そこでニュースを見るためにテレビをつけていると無駄な番組まで見ることに。家にいる時間を気付かないうちにテレビに奪われていきます。テレビを見すぎることによるデメリットをこのコロナ禍で大いに感じるようになりました。
やるなー広告代理店
テレビは商業的視野に立って作られています。当然に消費を促すことに心血を注ぐ。購買意欲をかき立てる仕掛けをふんだんに番組内に散りばめるわけです。
すると本当に必要かどうか怪しいものまで欲しいと思うようになります。コロナ禍前にはなんとも思っていなかった商品が通勤時に目についてしまう。そして真剣に店の前で悩んでいる。一旦欲しいとなれば思いを断ち切るのは至難の技。街を歩くと今まで以上に疲れてしまいます。
また、購買意欲だけでなく現実味のない価値観も植え付けられていく。
お前、正気か?
いい歳をしているのに同じ歳の芸能人を見て憧れる。かっこいい髪型を見て、真似をしてみようと。その俳優が訪れる美容院の情報をゲットして予約。
当日自分のの顔の作りを忘れて恐ろしいセリフを。「今日はどうしましょう」「俳優の〇〇さんの髪型で」店員は何も言わずに笑顔で仕上げてくれます。切り終わり鏡を見てビックリ。髪型は確かにその俳優なのです。鏡に映る人間はただのお笑い芸人!
そうか。男前だから似合う髪型だと遅まきながら気付きます。そしてバカ高い料金を支払い、やっと現実に強制送還。
受験生、ピンチ!
コロナ禍で少しテレビを見ただけでこのザマです。小さい時からテレビ漬けになっていると子供は恐ろしいことになるはずです。現実感覚麻痺が常態化してしまう。確かに今考えると感覚麻痺を起こしている生徒が塾にもたくさんいました。
不思議な夢を語り絵空事を平気で口にする。そんな摩訶不思議な理想を求めて塾にやってきていた生徒がたくさんいました。でも理想を現実化させるための努力はやらない。
ジャニーズ事務所に入りたいから塾に行くだとかアイドルになるために受験をするといった摩訶不思議なことを語ります。勉強はそこそこにして「ひまわり」や「東俳」にいって芝居の稽古をした方がまだ現実味がある。
バカとブスは東大にいけ!
ひどい場合は、掛け算の計算もろくにできない6年生がドラマに感化されて「東大にいくんだ」と言い始めるものまで現れる。子供が言うだけならまだしも、親までが本気で応援している。おいおい、空想と現実の区別がつかないようになってるよ。
テレビの影響は恐ろしいものです。映像で訴えてくるものには説得力があります。良い影響を受けるのであれば問題ないのですが、感覚麻痺を起こすきっかけになるものが多いです。